「デジタル学習」制限広がる

ノルウェー政府は、学力低下やAIへの過度な依存を防ぐため、8月から6~13歳の小学生による生成AI利用を原則禁止する。ストーレ首相は「読み書きや計算を身につけることが最も重要」と強調。14~16歳は教師の監督下、17~19歳は適切なAI活用法を学ぶ方針だ。背景には、PISAで数学や読解力などの成績が低下していることがある。
世界で広がるデジタル教育の見直し

中国やUAEでも子どものAI利用を制限しており、世界の58%の国が学校でデジタル機器を規制。スウェーデンやフィンランドでは紙の教科書への回帰も進む。AIを単に禁止するのではなく、基礎学力や自ら考える力を育てながら、年齢に応じて適切に活用する教育のあり方が問われている。
AIが子どもに与える影響と対策

生成AIは学習を助ける一方、子どもが自分で考える前に答えを得てしまい、読み書き・計算・思考力を身につける過程を弱める懸念がある。誤った情報をそのまま信じる危険や、AI依存によって自分の言葉で考え、表現する力が育ちにくくなる可能性もある。対策として、小学生では利用を限定し、まず自分で考える習慣を重視することが重要だ。年齢に応じ、教師や保護者の見守りのもとで、AIを「答えを出す道具」ではなく「学びを補助する道具」として使う教育が求められる。