フレックスと週休３日制

宇都宮市、来月本格導入へ

下野新聞は、以下のように報じた。

　宇都宮市は４月から、市職員のフレックスタイム制と選択的週休３日制を本格導入する。ワーク・ライフ・バランスの推進、能率向上のほか、働きやすい職場環境を整備することで人材の確保・定着にもつなげたい考えだ。選択的週休３日制の本格導入は北関東３県の市町村では初めて。佐藤栄一市長が２８日の定例記者会見で明らかにした。

　フレックス制は必ず働く時間帯「コアタイム」（午前１０時～午後４時）を軸に、１日当たりの勤務時間を５～１０時間で割り振る。選択的週休３日制は、土日以外に週１回まで休日を設けられる。両制度を利用する際には、４週間分の総労働時間が１５５時間となる時間配分が求められる。保育園や消防局の職員などは対象外となる。

　市は２０２３年２月と１０月の２回、対象部局を絞って制度を試行した。２４年４月から全職場を対象に試験導入し、対象者２７００人のうち２４６人が利用した。

　利用者を対象にアンケートを実施したところ１２８人から回答があり、「ワーク・ライフ・バランスに効果があった」は８４％に上った。能率については６３％が「向上した」と答えた。市は一定の効果があったと判断し本格導入を決めた。佐藤市長は「朝や夕方の時間を弾力的に使えることは、子育て世代や家族を介護する職員にも便利だ」と話した。

　一方で制度未利用者に実施したアンケートでは１５％が「利用しづらい雰囲気がある」と回答しており、市人事課は「職場理解などに取り組み、利用しやすく、働きやすい職場環境をつくりたい」としている。