報告内容は、次のとおり。
1 脱線事故の原因と対策
(1)脱線原因等の推察
①速度要因 S字曲線において旋回した車体が台車ストッパーを強く 押し当て,先頭軸内軌の横圧が著大となり脱線 (脱線時速度︓13km/h)
②構造的要因 曲線部であることにより横圧が大きいことや,緩和曲線部 の内軌側の輪重減少により高い脱線係数が発生
(2)対策についての考察
・ シーサスクロッシング単体及びR25曲線が近接の解消が困難な場合については,パターン8の走行速度は5km/h とすることが望ましい。
・ 内軌側に作用している大きな横圧への対策としては,既存の施設で調整が可能な3mm程度軌間を縮める調整を行 うことで、内外軌双方に横圧を分散させることが望ましい。
・ 遠心力による内軌側の輪重減少を防ぐためには,曲線の通過速度を引き下げる。また,輪重減少に起因する脱線を予 防するためには,線形に起因する軌道の平面性変位を小さくする必要があり,カントを無くすか,カント量を減らすなどに より構造的な平面性変位を低減させる方法をとる必要がある。
・ 軌道の平面性を確保する対策を講じた後に、再度PQ測定試験を行って、安全性を確認する必要があると考えられる。
※結局 13km/hで脱線したので、時速5km/hが望ましいとのこと。
2 開業日・開業に向けた取り組み
(1)開業日は令和5年8月26日(土)
「開業式」や「発車式」などを実施
(2)開業に向けた取り組み
〇開業当初の運行について
・ 所要時間は,40分台後半を見込む。
・ ピーク時は8分間隔,オフピーク時は12分間隔で全車普通運行
※ 具体的な運行ダイヤは,習熟運転を踏まえ,7月を目途に公表を予定
※ 快速運行の実施や運行本数の増便等については,開業後の利用実態等 を踏まえ,翌年以降のダイヤ改正に合わせ実施
・ 運賃について,初乗り150円から最大400円を予定 ・ 定期の割引について,通勤は約4割,通学は約5割を予定