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ホンダが通勤バス廃止 LRTの利用促進で9月から 

渋滞緩和、脱炭素へ

 次世代型路面電車(LRT)が8月26日に開業するのに伴い、沿線の芳賀工業団地に研究・開発拠点を構えるホンダが、JR宇都宮駅芳賀町の同社間で運行している従業員の通勤用バスを廃止することが22日までに、同社への取材で分かった。9月1日から廃止する。現在、1日約1200人がバスを利用しているといい、同月以降はLRTでの通勤を呼びかける。

 同社が立地する芳賀工業団地の周辺は、朝夕の通勤時間帯の激しい渋滞が長年の課題となっている。開業に合わせLRTの利用を促進することで、渋滞緩和につなげ、二酸化炭素の排出量削減にも寄与する狙い。

通勤バスは、1日1200人が利用=朝夕 50人乗りを29便づつ

 同社によると、通勤用バスは2006年ごろ、マイカー通勤による渋滞緩和を目的にJR宇都宮駅東口-芳賀町の同社の事業所間で導入した。朝夕の通勤時間帯に約50人乗りの大型観光バスを29便ずつ、5~10分間隔で運行している。

 1日の利用者は5月時点で約1200人。多くは、電車や新幹線で通勤する社員らで、同駅東口などでバスに乗降するという。

通勤者向けと出張者向け両方のバスを廃止

 同社は通勤用以外に、東京などからの出張者向けのバスも運行している。9月からは、通勤者向けと出張者向け両方のバスを廃止する。LRTでの通勤費用は同社の通勤手当の制度でまかなう。

 同社の担当者は「従業員にはLRTをうまく利用してもらい、さらなる渋滞の緩和につながればいい」と話している。

(視点)  

LRT通勤ではほとんどの人が座れず、玄関までは1時間近くかかる。

 通勤バスは、早朝や夜遅い時間は、駅からホンダ工場玄関まで、全員が座った状態で、20分~30分で到着。LRTの場合、3両編成で、定員160人だが座席は50席。ほとんどの通勤者は立った状態で、ホンダ前の停留所まで約50分、さらに玄関まで歩くと、計1時間近くかかる。通勤者には、大変な負担。キャノンが通勤バスを廃止しない理由がわかる気がする。