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LRT乗客数100万人突破 開業から82日、需要予測より2週間早く  宇都宮芳賀ライトレール線

LRT乗客数100万人突破 開業から82日、需要予測より2週間早く 

宇都宮芳賀ライトレール線

 

【2023.9.7 6時、駅東口停留所 保坂撮影】

中尾常務から記念品を受け取り笑顔の吉岡広三さん(右)と明子さん(中央)=15日午前11時20分、宇都宮市宮みらい(下野新聞より)

 

 次世代型路面電車(LRT)宇都宮芳賀ライトレール線の乗客数が15日、開業から82日目で100万人を突破し、宇都宮駅東口停留場で達成セレモニーが行われた。需要予測よりも約2週間早く到達した。

 100万人目となったのは、午前11時16分同停留場着に乗車していた神奈川県箱根町仙石原、無職吉岡広三さん(81)と妻の明子さん(76)。

 運行会社宇都宮ライトレールの中尾正俊(なかおまさとし)常務が開業記念切手シートやLRTミニタオルなどを詰め合わせた開業記念トートバッグを贈った。

 吉岡さん夫妻は東北旅行の帰路に思い付いて宇都宮に寄ったという。広三さんは「ギョーザを食べてLRTに乗ろうと1泊した。100万人目と言われ、とにかくびっくり」と喜んだ。

 同線は8月26日に開業。乗客数は1カ月目は約42万人、2カ月目が約38万人となり、2カ月間で計約80万人が乗車した。開業前の需要予測を上回って推移しており、2カ月目の1日平均乗客数は、平日が予測の1万2800人に対し1万3千人、土日祝日が4400人に対し1万2千人となっている。

 中尾常務は「今回の達成は多くの方のご利用のおかげ。地域の皆さんにおらがまちのライトラインとして親しまれ、愛される存在として走り続けたい」と話した。

 

【視点】 100万人を突破したことは成果である。しかし、本当に宇都宮市民のためになっているのか。駅東部のLRT整備目的は、第一に朝夕の渋滞の解消であるが、車線が減少し、車からの乗り換えが進まない中、渋滞は開業前よりひどくなっている。また、高齢者に優しいというが、駅東部は、路線バスが不便になり、LRTが高齢者の生活の足になっていない。免許返納に悩む高齢者が増加している中、真に高齢者の生活の足となる公共交通の充実が求められる。