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ガザの2大病院、燃料不足で稼働停止 新生児6人死亡

ガザの2大病院、燃料不足で稼働停止

新生児6人死亡



 毎日新聞は、以下のように報じた。

 

 パレスチナ自治区ガザ地区の保健当局とパレスチナ赤新月社は12日、ガザ地区最大のシファ病院とそれに次ぐ規模のアルクッズ病院が、発電用の燃料切れなどで稼働できなくなったと明らかにした。シファ病院では保育器が停止し、13日までに新生児6人が死亡した。中東の衛星テレビ「アルジャジーラ」などが伝えた。イスラエル軍は病院の地下にハマスが使うトンネルや司令部があると主張しており、病院周辺で激しい戦闘が続いている。

 

 報道によると、シファ病院では保育器の停止で30人以上の新生児が生命の危機にある。体温維持のために保温シートで包み、お湯のそばに寝かされているという。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は12日、病院では3日前から電力と水が途絶えているとX(ツイッター)に投稿し、「もはや病院として機能していない」と指摘した。アルクッズ病院を運営する赤新月社も「繰り返し国際支援を呼びかけたが、だめだった。病院はイスラエル軍の攻撃の中に取り残された」と訴えた。  

 これらの病院には医療従事者や患者のほか、多数の民間人も避難している。イスラエル軍は、病院自体は標的にしておらず、シファ病院については東側を避難路として開けていると説明している。ただ、国連人道問題調整事務所(OCHA)は、避難しようとした患者らが銃撃されたとの報道があると指摘している。シファ病院では、無人機(ドローン)が上空から動く物体を狙って射撃するため、医療従事者が病棟間を移動できないとの報道もある。このため、約100体の遺体が埋葬されずに、中庭に放置されているという。  

 

 一方、イスラエル軍は12日、シファ病院の入り口に医療用として燃料300リットルを届けたと発表した。だが、ハマスが病院側に対し、燃料を受け取らないよう妨害したとしている。  こうした中、ロイター通信は12日、パレスチナ当局者の話として、ハマスがシファ病院の状況悪化を受け、人質解放に向けた交渉を中断したと報じた。ハマスとしては、人質の扱いを戦況と結びつけることで、イスラエル軍に揺さぶりをかける狙いがあるとみられる。  

 

 住民避難を巡っては、イスラエル軍ガザ地区北部で8日以降、1日1~2カ所で4時間、局地的に戦闘を休止し、住民避難を促している。海岸沿いと中心部を南北に走る2本の幹線道路を「人道回廊」に指定しており、軍は先週だけで20万人以上が避難したと推計している。

ただ、いまも数十万人が北部に残っているとみられている。

 

【視点】 ガザ地区の子ども、女性、市民の命を守るため、世論、各国の良識ある支援で働きかけで、停戦を実現させたいものである。