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「生徒が指示に従わず」 引率者が事故直前のやりとり語る   那須雪崩事故公判 遺族憤り「誠実さに欠ける」 

「生徒が指示に従わず」 引率者が事故直前のやりとり語る 

 那須雪崩事故公判 遺族憤り「誠実さに欠ける」 

公判後、報道陣の取材に応える遺族代表の奥さん=14日午後6時半、宇都宮市小幡1丁目(下野新聞より)

 

下野新聞は、以下のように報じた。

 那須雪崩事故の公判で2日目となる被告人質問が行われた14日の宇都宮地裁。亡くなった生徒と教諭の計8人が行動を共にした1班の引率者の菅又久雄(すがまたひさお)被告(55)が、雪崩事故直前の行動やいきさつなどを詳細に語った。よどみなく、淡々と質問に答えた被告。「生徒が指示に従わず、登山のパーティーとして崩壊していた」などと訴えた。生徒らに責任転嫁するかのような発言に、法廷でじっと耳を傾けた遺族は「誠実さに欠けている」と憤った。

 地裁の206号法廷。上下黒のスーツにネクタイ姿の菅又被告は、遺族側に一礼して証言台の手前に座った。両手を握って両ひざに置き、正面の裁判長を見据えた。

 事故の直前、樹林帯から先の斜面へと向かう途中。「もっと先まで行きたい」。そう話した生徒たちに、「どこまで行きたいんだ」と大声で1班全体に尋ねたことを説明した。

 先頭付近の複数の生徒が「あの岩まで行きたい」と答え、前方に見える岩を指さしたという。

 1班は斜面を登り、雪崩に巻き込まれた。菅又被告は3度引き留めようとしたと説明。1班が大田原高の生徒たちで、自身が勤務する高校とは別だったため「意思疎通ができなかった」と述べた。「力ずくで従わせたり、一部の人間を置いていったりすることはできなかった」とも強調した。

 訓練範囲についての認識を問われると、「スキー場のゲレンデと樹林帯」との認識を示した。雪崩が起きた斜面について事故前の段階で、「訓練範囲を超えている」との認識があったことを明かした。

 また菅又被告は弁護側の質問で、警察官が作成した供述調書について、「脅されたり、怒鳴られたりし、真意ではない供述を書かれた」と繰り返した。

 この日の被告人質問は6家族、9人の遺族が法廷でやりとりを見つめた。奥公輝(おくまさき)さん=当時(16)=の父勝(まさる)さん(52)は、証言した被告を「人のせいばかりにするような態度で、好き勝手なことを言っている」などと受け止めた。「主張の内容は予測できて覚悟していた。悔しくて涙が出る」と目元を拭った。

 

【視点】 

LRTも平石地区には、遮断機も信号機もない危険な交差点(実質は踏切)を設置

  那須雪崩事故の検証、なぜ9人の命が失われる事故が、起きたのか、事実を検証し、その原因を多角的に探究する必要がある。先生の指導の問題、学校や教育委員会安全配慮義務の問題。

 私は、LRTについて、かつて、平石小学校の敷地を削ってのルート変更時に、小学校前に危険な遮断機がない実質的な踏切(市は、交差点という)設置に、地域住民や、父兄の意見を基に反対し、市教育委員会、県教育委員会に陳情、申入れをしたが、軽視され、聞き入れてもらえなかった。

 今も、平石地区の危険なLRTと道路の遮断機も信号機もない交差箇所(実質的踏切)は危険でいつ、人身事故が起きるかと危惧する。

 そのとき、人命を軽視する教育委員会の姿勢を痛感した。事故が起きた時は、安全確認をしなった、あるいは「接近表示」を見逃したと被害者の不注意、非大社の責任にするのだろうか。

 不注意があっても大事に至らいないような措置をとるのが、本来の安全対策、その対策をとらずに、その経費を節約して、事故あるときには被害者の不注意にする、それでいいのだろうか。