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LRT開業して変わった? 乗客と住民対象のアンケート実施へ 宇都宮市芳賀町

下野新聞は、以下のように報じた。

 次世代型路面電車(LRT)の整備効果を調べるため、市と芳賀町は11月末から乗客と住民を対象にした開業後のアンケートを実施する。乗客6千人と住民1万6500世帯を対象とし、開業前の調査と比較して生活行動の変化などを把握する。来年3月以降にデータを分析し、住民向けに公表する。

「宇都宮基幹公共交通検討委員会」(委員長・森本章倫(もりもとあきのり)早稲田大教授)で、市が方針を明らかにした。

 アンケートは12月にかけて行い、乗客向けの利用者調査は各停留場で調査票などを配布する。住民向けの意識調査は沿線住民7200世帯、それ以外の市町の住民9300世帯に郵送で実施する。LRTが開業したことで送迎負担が軽減したか、目的地までの移動時間が短縮したかなど複数項目を確認する。

 同委員会では、開業前に行った昨年度の調査結果も公表した。沿線などにある企業39社の従業員約7500人、学校17校の学生・生徒約6千人が回答。LRTを「定期的に利用すると思う」と答えたのは、宇都宮駅西側の人で通勤が12%、通学が6%。駅東側の人で14%と13%だった。

 このほか沿線3カ所のトランジットセンターでLRTと接続する新設のバス路線計11系統は、開業後10月末までの1日当たりの平均利用者数が約30~360人。いずれも需要が定着する3年後の目標水準に達していないため、委員から路線バスの接続ダイヤ見直しや、運転手不足でも対応できる自動運転の実証実験を求める意見などが出された。

 森本委員長は「駅東側で実際にLRTが走り始めている。今後のアンケートも含め、得られた実データをしっかりと分析し、西側延伸に向けた基礎的な資料を作っていきたい」と述べた。

 

【視点】 LRT整備の本来の目的は、高齢者の生活の足、また、朝夕の渋滞の解消。宇都宮市の高齢者にとって、便利になったのか、通院や買い物などにLRT整備によって便利になったのか。また、LRT整備により渋滞は緩和されたのか、解消されたのか。今回のアンケートによって、そういう目的、課題についての達成度がわかるのか否か。