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宇都宮・佐藤市長、遺族に謝罪意向 といず訴訟確定判決受け

宇都宮・佐藤市長、遺族に謝罪意向 といず訴訟確定判決受け

 宇都宮市の認可外保育施設「といず」(廃止)で2014年、宿泊保育中の山口愛美利(やまぐちえみり)ちゃん=当時9カ月=が死亡した事件を巡り、施設を指導監督する市の賠償責任が6月28日付で確定したことを受け、佐藤栄一(さとうえいいち)市長は25日の定例記者会見で遺族に謝罪する意向を表明した。

 佐藤市長は「事件を未然に防げなかったことを大変重く受け止めている。早期に謝罪と再発防止に向けた決意をお伝えしたい」と述べた。

 市は再発防止に向け、外部有識者による検証委員会を開く方針

だが、遺族は委員の人選などに異議を唱えている。佐藤市長は「検証委については調整中。遺族の意向をなるべくくみ取る形にしたい」と話した。

全裁判終結し、市に勝訴しても、両親「まだ7合目

 施設を指導監督する市の賠償責任を認める判決が6月下旬に確定し、刑事、民事の裁判が終結し、両親は「一区切りついた。市に勝てたのは大きい」と受け止める。事件から26日で9年。

 しかし、「裁判が終わっても、まだ7合目」と両親は言う。今後は市の対応の問題点を洗い出す検証委員会を注視しながら、再発防止を願う。

 最高裁の決定通知を受け取ってから4日後。両親は「長かった。親としてできることはやった」としみじみ語った。確定した民事判決は、注意義務を怠った市の不適切な対応を認定した。両親は「結果が全てよかったわけではないが、市の過失が認められたことは価値がある」と評価した。