ほさか栄次のブログ

ほさか栄次のブログです。

インターパーク東と宇都宮工業団地東が候補地 新産業団地の事業、宇都宮市が選定

インターパーク東と宇都宮工業団地東が候補地 新産業団地の事業、宇都宮市が選定


 下野新聞は、以下のように報じた。

 市は11日までに、新しい産業団地の事業候補地として、インターパーク東と宇都宮工業団地東の2地区(いずれも仮称)を選定した。合計面積は106ヘクタールに上るが、地権者の意向を踏まえるため縮小もあり得る。事業区域や手法を定めた基本計画を策定し、2030年代前半の分譲を目指す。

 市内の産業拠点は宇都宮、清原、瑞穂野など8カ所。いずれも空きがなく、企業からの引き合いに対応できない状況が続いている。市は昨年2月に産業振興ビジョンを改定し、新しい分譲用地として45ヘクタールを確保する目標を明記。首都圏への交通アクセスが良く、企業立地ニーズの高い市南部や東部の既存拠点周辺で検討を進めてきた。

インターパック東=西刑部と平墳町=36ha

 新たに選定したのは2カ所で、うちインターパーク東地区は西刑部町と平塚町の約36ヘクタール。北関東自動車道宇都宮上三川インターチェンジや新4号国道からのアクセス性に優れている。山林が多く土地利用の制限が比較的少ないため、早期整備が見込まれる。

宇都宮(平出)工業団地東地区=平出町、下平出町=70ha

 もう1カ所の宇都宮工業団地東地区は約70ヘクタールと広く、平出町と下平出町にまたがる。既存の工業団地、新4号国道にも近く、次世代型路面電車(LRT)の沿線にある。農地が大半という。

 5月中旬から説明会を開き、地権者の意向を確認する。市産業政策課によると「営農意向などを確認しながら、協力を得られる範囲で事業化を検討する。ある程度まとまった用地にしたい」という。

 佐藤栄一市長は「多くの雇用があるなど地域への貢献度が高く、経済の活性化に寄与する企業が誘致できれば、ありがたい」と期待した。

【視点】  市長が進めるNCCの街づくりと、各種拠点が市内ほぼ全域にある実態と矛盾しないか。

市長が今月11日に発表した本件の2か所を選定し新工業団地を整備する計画により、従来の8か所に加え、市内の工業団地が10か所になる。市町が言うように、雇用や経済活性化の面でプラスになると思われる。また、新設の工業団地は新4号国道沿線で、輸送の便利もよい。    

但し、本市が進めるネットワークコンパクトシテイ(NCC)の街づくりの点から、どうなのか懸念が残る。

本市の拠点は多々ある。①都市拠点(中心市街地)、②地域拠点(主に郊外に14カ所)、③産業拠点(今回の2か所を含めて10か所)、④環状線沿線、⑤観光拠点(大谷)など、市内のほぼ全域にわたり、NCCの街づくりと整合性がとれるのか、コンパクトでなく市内全域拡散の傾向が強くないか。