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5大銀行、金利上昇追い風に最高益 4〜9月56%増

5大銀行、金利上昇追い風に最高益 4956%

 

金利上昇が大手銀の業績に追い風となった

 

日経新聞は、以下のように報じた。

 

 5大銀行グループの2023年4〜9月期決算が14日、出そろった。合計の連結純利益は前年同期比56%増の1兆9960億円と05年度に3メガバンク体制になってから最高となった。超低金利環境の修正で低迷していた貸出金利ざやが改善。膨大な資産を抱える邦銀に追い風となった。株式時価総額金融危機前の水準を回復したが、デジタル化などで先行する米欧の有力銀行との差はなお大きい。

三菱UFJフィナンシャル・グループ(FG)が持ち分法適用会社の米モルガン・スタンレーの損益を計上する時期をあわせるため同社の9カ月分の利益を計上した。800億円規模の増益要因となったが、これを差し引いても5社合計で最高益となる。

本業のもうけを示す実質業務純益は傘下行の合算で1兆7754億円と16%増えた。利益を押し上げたのは調達金利と貸出金利の差である利ざやの改善だ。米連邦準備理事会(FRB)などの利上げで、三菱UFJの海外貸出金利ざやは1年間で0.33%拡大した。調達コストも上昇するが、貸出金利上昇の影響が先行している。

メガバンクの総資産は大規模な金融緩和が始まる前の13年3月期から10年間で6割増え、900兆円を超える。国内総生産GDP)の1.5倍を超え、わずかな金利上昇でも収益への影響は大きくなる。


【視点】  ゴールドマン・サックス証券の黒田真琴氏の試算によると、日本の10年物国債の利回りが0.6%、5年債で0.1%上昇するとメガバンクで平均19%超の純利益押し上げ効果がある、とのことである。莫大な利益を出している大銀行に、もっと税負担を課すべきである。