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経常黒字11月は19256億円 23年、資源高一服で輸入減

日経新聞は以下のように報じた。

 

 財務省が12日発表した2023年11月の国際収支統計(速報)によると、海外とのモノやサービスなどの取引状況を示す経常収支は1兆9256億円の黒字となった。黒字は10カ月連続。資源高の一服により輸入額が減少し、貿易赤字が縮小した。インバウンド(訪日外国人)が増え、旅行収支が改善した。

 経常収支は輸出から輸入を差し引く貿易収支や、外国との投資のやり取りを示す第1次所得収支、旅行収支を含むサービス収支などで構成する。経常収支の黒字幅は比較可能な1985年以降で11月としては最大だった。

輸入額9兆3481億円、輸出額8兆6239億円

貿易収支は7241億円の赤字で、赤字額は前年同月から52.4%縮んだ。輸入額が9兆3481億円と11.4%減った。輸出額は4.5%減の8兆6239億円だった。

エネルギー価格の下落が輸入額の減少につながった。石炭が前年同月比48.0%減、液化天然ガスLNG)が34.1%減、原油が11.5%減だった。原油価格は1バレルあたり93.85ドルで6.6%下がっていた。円ベースでは1キロリットルあたり8万8741円と4.0%下がった。

旅行収支は2960億円の黒字

サービス収支は247億円の黒字だった。前年同月は1245億円の赤字だった。訪日外国人の消費額から日本人が海外で使った金額を引いた旅行収支は2960億円の黒字だった。日本政府観光局(JNTO)によると、11月の訪日客数は244万800人と前年同月から61.2%増えた。

利子や配当の収支は、2兆8949億円の黒字

海外からの利子や配当の収入を示す第1次所得収支は2兆8949億円の黒字で20.3%縮小した。海外の金利上昇の影響で債券利子の受け取りが増えたが、配当金が減り、証券投資収益が縮んだ。季節調整値で見た経常収支は1兆8854億円の黒字で前月と比べて28.1%減だった。

【図解】経常収支の推移「1月12日、時事ドットコム」より

 

【視点】 

 昨年11月の利子配当収支が2兆8949億円の黒字。日本国内の企業が海外で事業を展開し、その事業から得た利益や配当額総額はいくらか、それに対し、日本への納税額、相手国への納税額はいくらなのか。

 また、原油価格は1バレルあたり93.85ドルで6.6%さがり、円ベースでは1キロリットルあたり8万8741円と4.0%下がっとのことだが、日本国内での販売額が下がらないのはなぜか。